校長のことば

第43回入学式 式辞

式 辞

 桜の若葉が萌え、野山に新しい息吹を感じる春の佳き日に、ここ埼玉県立川口東高等学校第四十三回入学式を挙行できます事は、この上ない喜びでございます。

 ただ今入学を許可いたしました二百七十八名の皆さんご入学おめでとうございます。皆さんが、川口東高等学校の生徒として第一歩を踏み出されたことに、心からお祝いを申し上げます。本来であれば、多くの来賓の皆様や保護者の皆様のご列席のもと、共に祝福するはずでした。しかし、世界中に広がる新型コロナウイルスは、いまだ終息する様子が見えない状況です。そのため、中学校の卒業式に引き続き、規模を縮小しての入学式となりました。

 さて、本校は昭和五十三年に創立され、今年で四十三年目を迎えます。建学以来、文武にわたって成果をあげ、その名声は先輩たちによって築かれてまいりました。

先輩たちが築いてきた「川口東高校の文化を継承し、新しい文化を創り出す」ことを新入生の皆さんに期待をします。そこで、高校生活を送るにあたり、心がけてほしい三つのことについてお話をします。

 一つ目は「学びを活かす」ということです。

 皆さんが数学の方程式を解けば、正解は一つでみんな同じ答えを導き出すでしょう。しかし、これからの変化の激しい時代の中で、多くの課題に直面した時、その課題に対する答えは、決して一つとは限りません。皆さん一人一人異なるはずです。唯一絶対の正解はありません。こうした問いに立ち向かうのが皆さんのこれからの学びなのです。課題のとらえ方や考え方を日々の授業の中で培い、「知識」を土台にそれを有機的に結び付け、活用する「知恵」を身に付けてください。

 二つ目は、「努力を習慣化させる」ということです。

 手の届く目標を達成するため、努力を習慣化させることです。例えば、朝八時三十八分に教室に居るように家を出る。毎日一時間家庭学習をする。体力をつけるため毎日筋トレをする等。何にでも言える事ですが、こうした努力を日々の生活のルーティーンに組み込むことです。習慣化するまでには努力が必要ですが、一度習慣化してしまえば、それ以降の努力は全く苦になりません。早起き・勉強・トレーニング等、好きな人はそう多くはいません。嫌いなものであるからこそ習慣化し、日常の一部にしていくのです。

 三つ目は、「可能性に挑戦する」ということです。

 高校生活の三年間は長い人生の中にあって、ほんのわずかな時間ですが、最も多感で、人生を左右するような貴重な時期でもあります。君たちには一人一人優れた資質があり、鍛えれば大いに伸びる可能性があります。この可能性に挑戦し、自分自身もまだ気づいていない自分を発見し、その優れた能力を開花させて欲しいと思います。

 結びに、保護者の皆様、お子様のご入学心からお祝い申し上げます。お子様は、本日から川口東高等学校の生徒となりました。将来心豊かな社会人として自立できるよう、教職員一同ご期待に応えられるよう全力を挙げて、日々の教育活動を進めてまいります。しかし、指導の効果を最大限に高めるには、ご家庭と学校との連携・協力が何よりも大切です。皆様の温かいご支援とご協力を重ねてお願い申し上げ、式辞といたします。

 令和二年四月八日

              埼玉県立川口東高等学校長 三ツ井 良文