校長のことば

校長のことば

2学期 始業式

●皆さん、おはようございます。校長の三ツ井です。

1学期の終業式で、「感染防止」と「自分の命を守る」ことについて話をしました。夏休み中、感染や大きな事故の報告を聞くことなく、今日の始業式を迎えることが出来ました。皆さんが、終業式での話をしっかりと自分のこととして受け止めて行動してくれた結果だと思っています。ありがとう。

 ●今年は、制限の多い夏休みとなってしまいましたが、決して感染症が収束したわけではありません。連日のTVニュースでは、毎回TOP Newsで全国的な感染拡大の状況が報じられています。ここ埼玉県でも、毎日50人前後の感染者がでており、県立学校でも、生徒や職員の感染が確認されています。

●このような状況の中で、今日から2学期がスタートします。そこで皆さんにお願いです。もう一度緊張感を持って、感染防止対策を徹底して、学校の新しい生活様式を実践してください。感染の多くは、唾液を通した飛沫によって感染します。「大声でしゃべる」「向かい合って食事をする」「抱き合って喜びを分かち合う」などが今までの学校の風景でしたが、「今は、決してそのようなことはしない」という君達一人一人の行動と意識が必要です。また、①朝晩の検温 ②こまめな手洗いと手と指の消毒 ③咳エチケットの徹底 ④「密集・密接・密閉」の3密回避 ⑤マスクの着用 の継続をお願いします。

●しかし、感染防止対策を徹底しても、私も含めて誰もが感染の可能性があります。たとえ感染しても、その人には何の罪もありません。本校から感染者が出ても、「感染者探しをしたり、誹謗中傷をしたり、SNSに投稿したり」そのような行為は絶対にしない。

●また、感染拡大防止のため、一定期間学級閉鎖や学年閉鎖などの措置が行われた場合、皆さんの学習を一緒に止めるわけにはいきません。そのような状況になった場合は、オンラインによる授業内容の配信や、学習内容の指示を行います。今一度、グーグル・クラスルームのアクセスの仕方を確認しておいてください。

●さて、話は変わりますが、3年生の皆さん状況はどうあれ、日常は日々動いています。例年と違った状況で、なおかつ、進路選択の時期が、例年とは違った予定で動いています。卒業後の進路は、自分の人生に大きく関わることだから、私達は迷います。さらに、数ある選択肢の中から一つだけ選ぶというのは、残りのすべての可能性を手放すことです。だから、全力を出して答えを見つけるのです。しかし、焦ることはありません。担任の先生、学年の先生、進路の先生とよく相談しながら、自分の道を決めてください。先生方は、皆さんに的確なアドバイスをしてくれますが、最終的に決めるのは皆さん自身です。「どうにかなる道」を選ぶのではなく「自分の道をどうにかする」よう頑張ってください。一番怖いのは、自分の中にできた心の隙間「まあいいか」と思う気持ちです。

●1,2年生の皆さんも、あっという間に進路選択の時期が来てしまいます。その時慌てるのではなく、スモールステップを積み重ねながらその時に備えてください。

●また、皆さんには、高校生活の中で「守破離」という言葉を意識しながら過ごしてほしいと願っています。守(しゅ)は まもる という漢字、破(は)はやぶれるという漢字、離(り)は はなれる という漢字です。この3つの漢字「守破離」は、日本の伝統文化である武道や茶道の世界で、長い間大切にされている言葉です。

「守」とは、まず基本を身に付けること。弟子が師匠から学ぶ。そして次の段階の「破」とは、身に付けた基本を自分で改善していけるようになること。そして「離」は自分で新しいものを生み出していくことです。

 この言葉を人生に重ね合わせてみると、高校時代「守」(基本を教わる)、大学や専門学校の時代を「破」(身に付けた基本を自分で改善していく)、社会人としての時代を「離」(自分で新しいものを生み出していく)、このように長いスパンで考えることもできるし、高校3年間の学びをこの言葉で考えると、1年生で自学自習のための基本を身に付ける「守」、2年生で自分の考え方を加え改善する「破」、3年生で新しい学びに踏み出す「離」。そんな「守破離」という言葉を意識しながら高校生活を送ってください。

 ●最後に、いつもの3つ。「しっかり挨拶ができる」「時間と物の管理ができる」「周りの人、自分と関わりのある人に感謝の気持ちを持つ」。そして、みんなで「川口東高校の文化を継承し、新しい文化を創り出していきましょう。」

以上です。

 

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1学期 終業式

●皆さん、おはようございます。校長の三ツ井です。

今回も残念ながら、放送による終業式となってしまいました。当分の間、このスタイルが続きそうです。

さて、これまで4月5月は、「外に出ない」「人に会わない」などの接触機会の最小化に重点を置いて生活してきました。6月からは、新しい生活様式を取り入れた新たな日常をつくり出しながら、人に会っても感染しない、させない、行動をしてきました。

 ●このコロナ騒動が無ければ 今ごろ、東京オリンピックで日本中が盛り上がり、また、新聞部が2年連続埼玉代表として全国高等学校総合文化祭に、出場していたはずでした。ただ、この全国大会は、「WEB SOUBUN ウエイヴ 総文祭」という形でネット上での開催に変更になりました。形はどうあれ、新聞部の皆さんの活躍を期待しています。

 ●さて、新型コロナウイルスの国内感染者が初めて確認されてから、7月28日で半年がたちました。これまで国内感染者は3万人を超え、死者は1000人以上に達し、おととい、1日の感染者数初めて千人を超えるなど、東京を中心に、未だ収束の兆しが見えていません。まだまだ、君達一人一人の行動が2週間後の未来を創り出していく状況に変わりはありません。

●そんな状況の中、明日から夏休みがスタートします。はっきり言って、私たちは心配しています。何を心配しているか?君達が、感染を回避する行動がとれるかどうかということです。

この2か月間、君たちは家と学校の間で、決まったルーティンの中で過ごしてきました。学校では、君たちが帰宅した後や登校する前、先生方や業務さんが、教室やトイレ、階段の手すりなど、1日1回消毒をして君たちを向かい入れていました。学校にいる間は授業なので、ある意味、守られた空間、守られた環境にいたわけです。

授業中の君達の様子や、テストに取り組む姿、学食の利用など、しっかりできていました。

 ●その反面、休み時間や昼休み後半など「人に感染させない行動」がとれていたか?少し心配でした。

明日からの夏休み、自由になる時間が沢山あり、守られた空間以外に飛び込むリスクもたくさんあります。感染リスクを回避する行動を自分の意志で、判断で、していかなくてはなりません。この夏休み中、誰が君たちを守ってくれるのか、それは君たち自身です。休み中も5つの約束

①朝晩の体温測定 ②マスクの着用 ③3密回避 ④こまめな手洗い ⑤衛生管理

この5つを忘れずに実行してください。

 ●そして、もう一つ。自分の命を大切にすること。

今年は、梅雨がまだ明けず、7月になって九州の球磨川、山形の最上川などが氾濫して大きな被害が出ました。いつ自然災害に遭遇するかわかりません。

 ●また、今年は、茨城県、千葉県、神奈川県をはじめ全国的に海水浴場の海開きが中止になっています。それは何を意味するか。それは、市や県が許可した海水浴場がオープンしないということです。そうなると、遊泳区域が設定されず、海水浴場にネットやロープが設置されません。また、監視員・ライフセーバーの人たちも居ません。いわゆる、安全対策が施されないということです。海の家もオープンしないので、イザというときに助けとなる人も周りにはいない状況になります。そんな状況で、海水浴をしたなら。

●かけがえのない、君達の命、大切にしてください。

 ●最後に、2学期以降の学校行事についてお話します。今年の文化祭ですが、様々な状況を想像しながら検討しましたが、3密を回避する手立てが見つからず、残念ですが中止せざる得なくなりました。皆さんのことを考えると大変残念ですが、理解してください。しかし、文化部の皆さんの活動の成果を、違った形で発表する方法はあるはずです。生徒会を中心に考えてみてください。また、5月下旬に予定していた体育祭は、2学期の期末考査後に、実施する予定で考えています。それに伴いマラソン大会は中止とします。

また、2年生の修学旅行は、来年の2月6日の出発を予定していますが、状況によっては中止という厳しい判断をしなければならない場合もあります。

●さあ、明日からの夏休みです。休み中も、「時間と物の管理、挨拶、周りへの感謝」いつもの3つに加え、最初に話した「5つの約束」「命を守る」を忘れずに、行動してください。それでは、8月24日元気に会いましょう。以上

 

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1学期 始業式 (6月4日 3年生版)

●皆さんおはようございます。校長の三ツ井です。

学校が3月から急遽臨時休業になってから3ケ月が経ちました。この間、ガランとした教室やグランドを見るたびに、主役の居ない学校の寂しさをしみじみと感じていました。

●皆さんは、4月に3年生に進級して、「さあこれから進路実現を目指して頑張るぞ」という気持ちでスタートした途端、臨時休業の延長、5月にはさらなる延長で、4月14日に登校して以来の登校となりました。 

この間、インターネットを利用した授業動画の配信、個別指導による面談の実施など、学年の先生は、このような状況でも、皆さん一人一人に寄り添った取り組みをしてくれました。皆さんも、このような状況を言い訳にせず、自分の進路に向けて、一歩一歩行動を積み重ねてください。

●また、今年のインターハイは、この状況なので開催できなくなりました。それに伴い、各地区大会や県大会の中止が発表されています。皆さんは、「高校3年間だけの限られた夢の実現」に向け、多くの汗や涙を流してきました。多くの大人たちは、そんな君たちの努力を、発表させる場を設けようと、考えを重ねてきました。しかし、安心安全を保障する担保が見いだせず、皆さんの命を守るべく、今回の結論に至りました。

1、2年の時、先輩の活躍を見ながら、3年生になったら自分もあのステージで、と想い練習してきたと思います。悔しい気持ちはわかりますが、自分の立てた目標に向かい一生懸命努力してきたのは事実です。それは、共に練習した仲間が知っています。これまでの頑張りを自分の宝にしてください。そしてその努力はこの先、様々な形で実を結んでいくはずです。

●さあ、今日から、段階的ではありますが、学校が再開されます。今回の新型ウイルスは、いつ・どこで・誰が・感染するかわかりません。ウイルスに関連することで、他の人をからかったり、差別するような言動を取ることは一切許されないことです。また、感染者探しや、SNSへの投稿などあってはならないことです。

これまでの臨時休業期間の授業を補うため1学期を7月31日まで行い2学期は8月24日からスタートします。

●さて、今回の、新型コロナウイルス感染症では、全世界で、これまで経験したことのない様な状況が続き、社会不安が起こり、現在約560万人の方が新型コロナウイルスにかかり、35万人以上の方が命を落とされました。

TVからは、クラスター、パンデミック、オーバーシュート、ロックダウン、など今まで耳にしたことのないような単語が、次々と飛び込んできます。ヨーロッパで最初に、外出規制措置を取った イタリアの首相は、「明日、抱きしめ合えるように今日は離れていよう。明日もっと走れるように、今日は立ち止まっていよう。」

民間企業の全従業員の出勤を禁止し、外出禁止令を出した、ニューヨーク州知事は「全責任は私がとる。誰かを非難したければ、私を非難すればいい」など、と 言わせるまでの状況でした。

日本でも、緊急事態宣言が出され、「家族を守るため、大切な人を守るため、社会を守るため」不要不急の外出を控えるよう求められ、人や経済の動きが止まりました。そんな状況を経験し、皆さんも、身の回りの様々状況に対して他人事のような気分でいてはだめです。限られた条件で、一生懸命考え、自分で判断しなくてはなりません。生きる力を成長させる機会としてください。

 もうしばらくは、様々な場面で我慢をする生活が続くかと思いますが、皆さんも、見えない敵に負けず、学校生活を送りましょう。

 

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第43回入学式 式辞

式 辞

 桜の若葉が萌え、野山に新しい息吹を感じる春の佳き日に、ここ埼玉県立川口東高等学校第四十三回入学式を挙行できます事は、この上ない喜びでございます。

 ただ今入学を許可いたしました二百七十八名の皆さんご入学おめでとうございます。皆さんが、川口東高等学校の生徒として第一歩を踏み出されたことに、心からお祝いを申し上げます。本来であれば、多くの来賓の皆様や保護者の皆様のご列席のもと、共に祝福するはずでした。しかし、世界中に広がる新型コロナウイルスは、いまだ終息する様子が見えない状況です。そのため、中学校の卒業式に引き続き、規模を縮小しての入学式となりました。

 さて、本校は昭和五十三年に創立され、今年で四十三年目を迎えます。建学以来、文武にわたって成果をあげ、その名声は先輩たちによって築かれてまいりました。

先輩たちが築いてきた「川口東高校の文化を継承し、新しい文化を創り出す」ことを新入生の皆さんに期待をします。そこで、高校生活を送るにあたり、心がけてほしい三つのことについてお話をします。

 一つ目は「学びを活かす」ということです。

 皆さんが数学の方程式を解けば、正解は一つでみんな同じ答えを導き出すでしょう。しかし、これからの変化の激しい時代の中で、多くの課題に直面した時、その課題に対する答えは、決して一つとは限りません。皆さん一人一人異なるはずです。唯一絶対の正解はありません。こうした問いに立ち向かうのが皆さんのこれからの学びなのです。課題のとらえ方や考え方を日々の授業の中で培い、「知識」を土台にそれを有機的に結び付け、活用する「知恵」を身に付けてください。

 二つ目は、「努力を習慣化させる」ということです。

 手の届く目標を達成するため、努力を習慣化させることです。例えば、朝八時三十八分に教室に居るように家を出る。毎日一時間家庭学習をする。体力をつけるため毎日筋トレをする等。何にでも言える事ですが、こうした努力を日々の生活のルーティーンに組み込むことです。習慣化するまでには努力が必要ですが、一度習慣化してしまえば、それ以降の努力は全く苦になりません。早起き・勉強・トレーニング等、好きな人はそう多くはいません。嫌いなものであるからこそ習慣化し、日常の一部にしていくのです。

 三つ目は、「可能性に挑戦する」ということです。

 高校生活の三年間は長い人生の中にあって、ほんのわずかな時間ですが、最も多感で、人生を左右するような貴重な時期でもあります。君たちには一人一人優れた資質があり、鍛えれば大いに伸びる可能性があります。この可能性に挑戦し、自分自身もまだ気づいていない自分を発見し、その優れた能力を開花させて欲しいと思います。

 結びに、保護者の皆様、お子様のご入学心からお祝い申し上げます。お子様は、本日から川口東高等学校の生徒となりました。将来心豊かな社会人として自立できるよう、教職員一同ご期待に応えられるよう全力を挙げて、日々の教育活動を進めてまいります。しかし、指導の効果を最大限に高めるには、ご家庭と学校との連携・協力が何よりも大切です。皆様の温かいご支援とご協力を重ねてお願い申し上げ、式辞といたします。

 令和二年四月八日

              埼玉県立川口東高等学校長 三ツ井 良文

 

 

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